再受験の世界

私が通っている東北大学には、「風雪会」という集まりがある。詳しくはこの記事を読んでもらいたい。入学してしばらく経ってから、風雪会の存在を知った。紆余曲折あって、同じ大学に流れ着いた者同士、気になってはいたが特にコンタクトをとることはなかった。

先日、ささいなきっかけから風雪会のメンバーとじっくり話をする機会があった。不思議な空間だった。実に多種多様なバックグラウンドを持っている人たちで、話に花が咲いた。10代後半~20代前半で様々な経験をし、社会の良い側面、悪い側面どちらも目の当たりにしてきたようだった。

そんな人生を歩んできたからか、医学以外にも専門がある人が多かった。自分の知らない世界の話には知的好奇心が大変刺激された。また、どんな人にも驚かず、人として向き合ってくれるような雰囲気があった。フツウでない人生を歩んできたからこそ、フツウでない人に暖かいのかもしれない。

再受験組は、実働できる期間が短いかもしれないが、悩んで医師を目指した経験はきっと素敵な魅力になるだろうなと思う。もちろん、ストレートに医師になった方が素敵でないなんて思わないが、この経験はどこかで必ず生きてくると信じている。

自分も“弾力”のある医師になりたいなと思う試験4日前の備忘録。

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