きょうゆうプロジェクトは、東北大学基金が主催する学生チャレンジクラウドファンディング「ともプロ!2021」をきっかけに発足しました。私たちは、不安を抱えるひとのこころを支えたい、社会の中で音楽を実践したいという思いから、行動を起こします。医療現場にある様々な課題に、音楽と医学の発想を組み合わせて挑戦していきます。
クラウドファンディングでは、92万円(目標金額50万円)もの寄付をお寄せいただき、2022年10月より活動を開始しました。
これまで、病院をはじめとする医療関連施設でのコンサート企画・制作、医師や看護師、音楽療法士、臨床宗教師など様々な専門家へのインタビューを行ってまいりました。歩みだして間もない団体ではございますが、一人でも多くの方のこころを支えるべく活動していきます。
プロジェクトページ(東北大学基金内)
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プロジェクトの目的
きょうゆうプロジェクトでは以下の3つの目的を掲げています。
- 病院にいるすべてのひとのこころを支える
患者や医師といった立場でわけるのではなく、病院でこころを痛めているひと、音楽を必要としているひとに音楽を届ける - 良好な信頼関係の構築を支える
患者・家族と病院スタッフ、病院スタッフと病院スタッフ、病院と地域社会のより良い関係を目指し、両者の橋渡しをする - 社会の中で音楽を実践する
「ヘルスヒューマニティー」「Narrative Based Medicine」の視点に立ち、音楽が解決できる社会の課題を模索する
活動の方針
きょうゆうプロジェクトでは、「音楽には力がある」と掲げるのではなく、具体的に音楽に何ができるのかひとつひとつ見つけたいと考えています。そこで、私たちは音楽の持つ”3つの特徴”に着目し、目的を果たします。
- 音楽は、さまざまな感情を呼び起こすことができる
自らの感情に気づき、言語化できることの効果は、医学や心理学において、これまで多くの指摘がなされています。また、共感性の醸成にもつながります。 - 芸術には、個性を尊重する文化がある
音楽を聴いて、何を感じても間違いではありません。芸術には、それを個性として尊重する文化があります。自分と違う個性に出会うことが、他者受容に繋がります。 - 音楽は場所や人数を選ばない、そして、空間を演出できる
ひとりの聴き手、ひとりの弾き手がいれば、コンサートは成立します。さらに、聴き手の人数には限りがありません。また、音楽は日常的な、あるいは非日常的な空間を演出でき、その雰囲気は、音が届くところに広がります。そして、体験の共有が人間関係の構築に繋がります。
活動実績
<企画・制作>
- 2022年7月15日 東北大学病院「帰ってきた!ホスピタルモール みんなのコンサート produced by きょうゆうプロジェクト」
概要:入院患者、職員対象のコンサート。患者さんやスタッフと接する機会の多い医師や看護師に、リクエストを依頼。リクエストでプログラムを構成し、リクエストに込めた思いを紹介しながら演奏。 - 2023年3月11日 イオンモール新利府南館「眼からウロコな音楽会♪」
概要:自分の健康状態や目の健康について知る機会を設け、疾患の早期発見・早期予防の意識向上につなげることを目的としたイベント「カラダとココロのおもしろ体験イベント」内の企画。眼疾患を患っていた作曲家や画家を紹介しながら、演奏・クイズを交え、楽しみながら眼の病気について学べる公演。(監修:東北大学医学部眼科学教室) - 2023年3月12日 マクドナルドハウスせんだい「フェルマータな音楽会」
概要:くらしの中の”ちょっとひといき”になるような音楽会。施設利用者様を対象にコンセプトに沿った曲を、MCを交えながら演奏。利用者様からのリクエスト曲も演奏した。 - 2023年7月16日 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2023「なぜ声は出るの?聴こえるの?〜音と医学のアンサンブル〜」
概要:体験型・対話型の科学イベントであるサイエンス・デイにて、声が出る仕組み、聴こえの秘密について、実験を交えて解説。音楽をふんだんに取り入れ、小学生から大人まで楽しめる内容となった。保護者の方には、耳鼻科領域の疾患の概要や予防法も解説し、1次予防の観点も取り入れた。サイエンスデイオブザイヤー文部科学大臣賞を受賞。 - 2023年7月28日 宮城県立こども病院「たくとう広場コンサート」
概要:宮城県立こども病院の拓桃館3階病棟のこどもたちを対象に開催。演奏してほしい曲のリクエストを集めた。そのほか、コミュニケーションを促すことを狙い、ボディパーカッションを用いた合奏も行った。 - 2023年7月30日 マクドナルドハウスせんだい「フェルマータな音楽会vol.2」
概要:くらしの中の”ちょっとひといき”になるような音楽会。音楽療法や心理学の視点を取り入れ、プログラム、曲順を工夫し、聴き手の方が感情的に無理なくコンサートを楽しめるよう図った。高い満足度をえた。



